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サイエンスクラス講座「ダムを科学する・八ッ場ダム見学」

 

12月20日(月)に群馬県にある「八ッ場ダム」を見学しました。今回は、「ダムを科学する」の講座の一環として、ダムの役割等を学んで実地研修を行いました。当日は、感染症対応に留意し、貸し切りバスにて八ッ場ダムを目指しました。
はじめに「八ッ場なるほど館」で国土交通省関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所植木俊晴様から、関東地方のダムの紹介、それぞれのダムの役割についてお話をいただきました。特に八ッ場ダムは完成にあたって、川原湯温泉街や、鉄道、道路等が山の中腹へ移転したこと、政権の変革により一時工事が中止されたこと、完成直後に台風の大雨により一日でダム湖が満水になり、ダムの治水としての役割を改めて実感させられたことを学びました。
続いて、いよいよダム本体の見学に移りました。生徒たちは、まずはダム湖の大きさに驚愕。じっと見つめている生徒は、湖に沈んだ温泉街を思い浮かべているのでしょうか。エレベーターでダムの下に降りるとダムの壁の高さに圧倒。上を見上げると後発グループの生徒が小さく見えてダムの高さ116mが実感できる高さでした。思わず壁に近づき登るそぶりを見せる生徒もいました。うっすらと積もった雪の上を歩き、放流口等を見学しました。近くにはダム湖に沈むために付け替えられた、吾妻線の旧線も見えました。出発時には、自由配布のダムカードを大事そうに持ち帰る生徒の姿が印象的でした。
帰途では道の駅「八ッ場ふるさと館」で休憩しました。コロナ禍でなかなか実施できなかった遠出での研修に、家庭へお土産を購入するなど、良い思い出つくりもできたようでした。今回の講義でも、とても貴重な体験ができた一日となりました。
普段何気なく行っている、水道をひねると水が出る、店に行けば農作物が購入できるということが、ダムを作る、管理するという方々のお陰であることを実感できました。また、紆余曲折で完成した八ッ場ダムについて学習できたことは、大変有益なことであることを改めて学びました。