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サイエンスクラス講座「ピンポンフォール」

 

今年度、サイエンスクラスの1つ目の単元として「ピンポンフォール」について3回の講座を実施しました。

4月22日(金)にピンポンフォールの製作と記録会を行い、4月26日(火)に振り返りとスライド作成、5月13日(火)にピンポンフォールを振り返っての発表会を実施しました。
ピンポンフォールとは、構造物の上からピンポン玉を転がして、地面に着くまでの時間の長さを競うゲームです。約30cm×40cm(A3判)の厚紙1枚とA3コピー用紙1枚の合計2枚を材料に、ピンポン玉が転がるための床や脚になるような切り取った部品を組み立てて、できるだけ時間を稼ぐことができる構造物を作ります。スタート地点から地面に着くまでの時間が長いチームを勝ちとしますが、ピンポン玉が構造物中の途中で5秒以上停まると記録が無効となってしまします。
サイエンスクラスでは、毎年この講座をチーム戦で行っています。ゲームを通して、協力して物事を成し遂げる力や創意工夫する力を身につける機会としています。

≪4月22日(金)の講座の様子≫
今回のピンポンフォールでは今年度初めての協働作業でした。初めてサイエンスクラスに加入した1年生は最初緊張している様子でしたが、制作する構造物についてグループで話し合い、意見を言っているうちに、和気あいあいと取り組んでいました。限られた時間と材料を使い、長い時間、ピンポン玉を転がすために各班工夫していました。
記録会では、構造物からピンポン玉を2回転がすことができます。タイムを2回計測し、良い方を記録としました。製作した構造物は各班異なるため、構造物を見てどこから転がすのか、どのような記録が出るのかと生徒は楽しみにしていました。そして1回1回ピンポン玉を転がすたびに盛り上がっていました。優勝は高校1年女子チームでした。このチームは与えられた材料を無駄なく使用し、緩やかな傾斜とボールがギリギリで通るレールを作っていました。経験したことのある生徒は、昨年よりもバージョンアップした構造物を製作していました。

構造物のイメージ図を描いています

ピンポン玉を転がしながら試作を繰り返します

ドーナツ型の構造物を製作中です

優勝した高1女子の構造物です

≪4月26日(火)の講座の様子≫
この日は、5月13日に行われるピンポンフォールを振り返っての発表会の資料作製を行いました。良かった点や反省点、構造物の特徴などまとめました。中学1年生はまだiPadが配布されていなかったため、模造紙でポスターを作り、そのほかの学年はGoogleスライドやパワーポイントを使用し、資料を作成していました。相手が見やすいように資料を作成し、原稿を作っていました。

発表ポスター作成中

共有してiPadで発表資料を作成中

≪5月13日(火)の講座の様子≫
今年度初めて、サイエンスクラス生全体に対して発表会を行いました。発表するだけではなく、発表班に対してコメントや発表の内容・話し方・動作などの記した評価シートの記入も行いました。この発表では質疑応答も行いました。初めて質疑応答に落ち着いて対応していました。

図を作成して発表しました

スライドのタイトルを工夫しました

ポスターを使って発表しています

動画を取り入れて発表しました

今後、サイエンスクラスでは多くの講座を実施していきます。『なぜ?』『どうして?』という疑問に対して質問を積極的に行って、多くのことを吸収してもらいたいと思います。そして、計画→実験→考察→発表というサイクルを身につけ、探究活動を行っていきます。